公開日 :
2022年5月27日
GENNECT Remote (Cloud)が、V.1.1.0にバージョンアップして、さらに便利に使いやすくなりました。
2021年12月にリニューアルして以来、2度目の機能追加となります。
主な新機能は次の5つです。
- チャネル間演算機能
- ダッシュボード機能
- アラーム判定にフィルタ機能
- ダウンロードURL取得機能
- ライセンスのプランと支払い方法の変更が可能に
どのような場面で役立つ機能なのか、ひとつずつ説明していきます。
1. チャネル間演算機能
工場内にある複数の変電所の電力を測定しているとき、それらを合算して工場全体の電力量をロギングしたいことがあります。
モニター機能のGENNECT取得データ(1分間のロギングデータ)は計測器ごとの測定値ですので、今までは測定器やゲートウェイをまたぐ合算のような演算結果を表示できませんでした。
そこで役立つのが、チャネル間演算機能です。
この機能は、複数のGENNECT取得データを使って演算する機能です。
演算結果は、モニター画面に表示されます。また、クラウドサーバーに保存されます。
他の使い方として、センサからの計装信号を演算して、物理量に変換できます。
データロガーでも演算できますが、別の選択肢としてGENNECT Cloudでも演算できるようになりました。そのほかにも電力量からCO2換算量に変換するなど、いろいろな応用ができます。
>>チャネル間演算機能についてさらに詳しく
2. ダッシュボード機能
モニター機能で、たくさんのチャネルをロギングしているとき、全チャネルの中から一部分のチャネルのみ常時監視したい、ということはよくあります。
そんなとき、ダッシュボード機能が役立ちます。
ダッシュボード機能とは、GENNECT取得データや演算チャネルの中から選択した10チャネルを、一つのパネルに表示する機能です。
しかも、複数の計測器から選ぶことが可能です。
例えば、複数の電力計が、それぞれ変電設備の電力量を測定している場合、電力量だけを集めて一つのパネルに表示できます。
さらに、このパネルは現在の測定値を表示するだけではなく、最新60分のデータがグラフ表示されるので、直近のトレンドを確認できます。
そして、そのグラフは、リアルタイムに更新されます。
もっと過去のデータを詳しく見る必要があれば、時系列ビューワで続きをどうぞ。
パネルを設定する操作は簡単です。
モニター画面でチャネルを選んで、[ダッシュボードに登録]ボタンを押すだけです。
>>ダッシュボード機能についてさらに詳しく
3. アラーム判定にフィルタ機能
波が立つ場所の水位を測定している場合、水位がアラームのしきい値付近をふらつくとき、しきい値との大小比較だけで正しくアラーム判定をできないことがあります。
本当に水位上昇しているのか、波立っただけなのか、それがわからないから、後者の場合、誤ったアラームとなります。
アラームの追加機能である、フィルタ機能を使用すれば、正しく判定できるかもしれません。
フィルタ機能は、連続して、任意の回数アラーム条件を満たしたときのみ、アラーム発報する機能です。
例えば、5回連続、つまり5分間、アラーム条件を満たせば、アラーム発報します。
4. ダウンロードURL取得機能
GENNECT Cloudに保存したファイルをアカウントユーザー以外に共有したいことがあります。
GENNECT Cloudからダウンロードしたファイルをメールに添付して送信することで共有できますが、手間がかかります。
また、ファイルサイズが大きければ、メール添付できず、他の方法を考えなければなりません。
ダウンロードURL取得機能を使えば、任意の1ファイルをダウンロードするためのURL (Webアドレス)を発行できます。
そのURLを共有したい相手にメール送信します。受信者がそのURLをクリックすれば、ファイルのダウンロードが始まります。
つまり、送信者はダウンロードすることがなく、ファイルサイズも気にすることもありません。
1つ気になることは、セキュリティだと思います。
このURLを入手した方は誰でもダウンロードできます。
しかし、1ファイルしかアクセスできないことと、有効期限がURL発行後1時間という制限をして、セキュリティを守っています。
>>ダウンロードURLの取得方法についてさらに詳しく
5. ライセンスのプランと支払い方法の変更
GENNECT Remoteの通信量が足りなくなり、Pro版を検討したい。GENNECT Cloudのストレージが減ってきたので、Pro版に変更したい。
このようにさまざまな場面で、ライセンスのプラン変更をしたいタイミングがあります。
新機能として、契約の途中でライセンスのプランが変更できるようになりました。
使用に応じたライセンスのプランをご選択ください。
>>契約途中のプラン変更についてさらに詳しく
また、支払い方法も変更できるようになりました。
支払い方法として、ライセンスカードを登録する方法と、自動継続支払い(サブスクリプション契約)の2種類があります。
契約途中でも、この2種類の支払い方法の中から、選択できます。
自動継続支払い(サブスクリプション契約)は、ライセンスの継続手続きをし忘れることがなく、また、ライセンス費用がお得です。
これを機に、自動継続支払い(サブスクリプション契約)をご検討ください。
6. その他の追加機能
-1. 代替ログインアカウントID
アカウントIDを任意の文字に変更できます。今まで覚えるのが難しかったアカウントID(gc123456)を、覚えやすい会社名(HIOKI)などに変更してログインすることができます。
これはGENNECT Cloud Proプランの契約が必要です。
-2. 対応計測器に機器用電力計3機種追加
パワーメータPW3335, PW3336, PW3337を追加しました。
>>契約途中のプラン変更についてさらに詳しく
公開日 :
2022年2月15日
竣工検査や定期点検のとき、使用する計測器の校正証明書の提出を求められることがあります。
それが、なぜ必要なのか考えたことがありますか?
- そもそも、校正にはどのような意味があるのでしょうか?
- なぜ校正証明書の提出が求められるのでしょうか?
- 校正は絶対必要なものでしょうか?
考えれば考えるほど疑問がわいてきます。
「購入したばかりの、この計測器。校正証明書がなければ測定できないの??」

これらの疑問を解説した記事を掲載しました。
【書籍情報】
書籍名:月刊誌「電気と工事」2022年3月号
記事名:「その値、本当に正確? 計測器の校正」
発行元:株式会社オーム社
>>電気と工事3月号についてさらに詳しく
公開日 :
2022年1月18日
皆さん、DXしていますか??
?????
ところでDXって何でしょう??
数年前から新聞やニュースで、DXという言葉がよく現れています。
これは「デジタルトランスフォーメーション」の略です。
意味は、平たく言えば、「仕事にデータやデジタル技術を活用して、さらに会社全体を最適化しましょう」ということです。

オーム社の雑誌「電気と工事」2022年2月号の特集記事「電気工事業とDX」内に、「測定器DX」と題して、GENNECT Crossの紹介記事が掲載されました。
GENNECT Crossを活用例として、高調波の影響の確認と、間欠漏れ電流の原因追究を紹介しています。
GENNECTシリーズを活用することで、DXの入り口に立つことができます。
業務の効率を上げて、品質も上げて、仕事が楽になる。そして、人にしかできない付加価値の高い仕事をする。
これがGENNECTシリーズの目指していることです。
>>電気と工事2月号についてさらに詳しく
公開日 :
2021年12月23日

この度、遠隔計測サービス GENNECT Remote をリニューアル発売したことをお知らせします。
GENNECT Remoteは、2017年5月以来、様々な現場で利用されてきました。
IoTシステムを構築するのは、IT専門家の仕事でありましたが、GENNECT RemoteはゲートウェイにLAN接続するだけという単純な作業でIoTの世界に飛び立てる、画期的なシステムです。
大規模な設置工事なしで、遠隔計測を開始できることにご好評いただき、電力監視、研究開発、農業など、さまざまな現場で使用されてきました。
新しいGENNECT Remoteでは、これらの利点を継承して、さらに使いやすく、さらに作業効率が上がるツールとなります。

主な変更点は次のようになります。
- Web上でアカウント開設するだけ、ご契約ごとのお申込書記入が不要に
- 現場ごとに表示を分けることができる「測定グループ機能」
- 時系列ビューアーを大幅バージョンアップ
- 「アラーム機能」の充実
- ユーザー管理、チーム管理機能の充実
- クレジットカードによる毎月自動支払 (サブスクリプション)にも対応
- WebAPIによる外部システムへの接続 (GENNECT Cloud Proライセンスのご契約が必要)
>>新GENNECT Remoteについてさらに詳しく
旧GENNECT Remoteをご利用の皆様は、残りライセンス期間内で引き続きそのままご利用もできますし、新GENNECT Remoteへの移行も可能です。
- 新GENNECT Remoteでも、ゲートウェイをそのままご使用いただけます
- 移行をしたとき、残りライセンス期間、測定データ(ベータ機能のカメラ画像除く)は引き継がれます
- 旧GENNECT Remoteのライセンス新規販売は終了しました。新GENNECT Remoteへの移行をご検討ください
>>旧GENNECT Remoteからの移行についてさらに詳しく
公開日 :
2021年9月27日
GENNECT Crossが、V.1.8.2にバージョンアップしました。
今回のバージョンアップ項目は次のとおりです。
- 対応測定器を持っていなくても、機能の確認ができるダミー測定器
- 波形/FTT機能にC.F.値(クレストファクタ)とTHD値(高調波歪み率、全高調波歪)を追加
- 波長/FTT機能の表示精度を改善
- その他、軽微な修正
ますます現場で役立つようになった機能の中から、ダミー測定器について詳しく紹介します。
動作確認ができるダミー測定器
今までGENNECT Crossに対応測定器を接続しなければ、全く機能確認ができませんでした。
「現場に役立ちそうだ」と思ってGENNECT Crossをインストールしても、対応測定器を購入しなければ、GENNECT Crossの機能を試すことができません。
今回のバージョンアップでは、対応測定器を持っていなくても、ダミーの(仮想的な)測定器を登録することにより、「標準測定」「ロギング」「写真/図面測定機能」の3機能を試すことができるようになりました。
ダミー測定器の登録方法は簡単です。
1. 画面右下の「その他」をタップします。 |
 |
2. 「接続機器設定」をタップします。 |
 |
3. 「ダミー測定器追加ボタン」をタップします。最大4台まで追加できます。 |
 |
その後、ホーム画面で「標準測定」を選べば、ダミー測定器の測定値として、電圧、電流、周波数が表示されます。測定値の保存、PDFの報告書作成を含め、全ての機能を試すことができます。
同様に、「ロギング」「写真/図面測定機能」もダミー測定器の測定値を使って全ての機能を試用できます。
ぜひ、GENNECT Crossの機能を体験してみてください!!
公開日 :
2021年9月6日
GENNECT Oneがバージョンアップし、ダッシュボード機能がさらに使いやすくなりました。
ダッシュボード機能とは?

ダッシュボード機能は、グラフィカルに測定値を表示する機能です。
例えば、工場の電力監視をするとき、工場レイアウトの画像データ上に、測定している場所に測定値を置いていきます。最新の測定値に更新されていきますので、直感的にわかりやすい表示ができます。
>>ダッシュボード機能についてさらに詳しく
しかし、今までのダッシュボード機能は、測定値の表示はできますが、記録はできませんでした。
ダッシュボード機能を大幅機能アップ
今回のバージョンアップで、次のようにダッシュボード機能がさらに便利に使えるようになりました。
- ダッシュボード機能にロギングを追加
測定値の表示だけではなく、ロギング(測定値の記録)もできるようになりました。ロギングデータは、GENNECT Oneの機能を使ってグラフ化したり、Excelで分析したりしてデータ活用できます。
- 日報自動出力機能を追加
あらかじめ設定した日報のテンプレートに従い、日報を出力します。
- CSV自動出力機能を追加
測定データを定期的にCSV形式で自動出力します。
- チャネル間演算機能を追加
測定データを組み合わて演算する機能です。四則演算のような基本演算の他、三角関数、指数関数、対数関数も使用できます。
ロギング機能にも追加
GENNECT Oneのロギング機能にも
- 日報自動出力機能
- CSV自動出力機能
- チャネル間演算機能
を追加しました。
>>ロギング機能についてさらに詳しく
自動時刻合わせ機能
その他、各計測器の時計を定期的に合わせる機能を追加しました。
長期間ロギングしていると、各計測器の時計がずれてしまいます。時系列グラフで解析したいとき、このずれが原因で、正しく分析できないかもしれません。
今回のバージョンアップで、各計測器の時計を自動的に調整する機能を追加しました。
最新バージョンはV4.20
これらの機能は、GENNECT One バージョン4.20から利用可能です。
ぜひ最新のGENNECT Oneをお試しください。
>>GENNECT Oneのダウンロードはこちら
公開日 :
2021年8月26日

長らくお待たせしました。
GENNECT Crossに接続できるデジタルマルチメータ (DMM) DT4261を発売しました。
GENNECT Crossに対応。Excelに直接書き込み
DT4261にワイヤレスアダプタZ3210を装着すると、Bluetooth®通信でスマートフォンやPCに接続できます。
波形測定、高調波測定、ロギング、写真に測定値を書き込む機能など、GENNECT Crossで好評の機能を使用できます。
また、Excelに測定値を直接入力することも可能です。
>>GENNECT Crossについてさらに詳しく
安全性を最重要視
- 測定カテゴリー CAT III/1000V, CAT IV600V

CAT IV600Vは、計測器としては最高クラスの安全性能となります。工場、プラント、ビルなどの工事やメンテナンス作業において、安全に測定できます。
>>測定カテゴリーについてさらに詳しく
- 電流端子シャッター機能

電流端子が付いているテスタは、操作を間違えると短絡事故の原因となり、使用が懸念されます。
DT4261は、測定機能に応じて、測定端子が自動的に開閉する端子シャッター機能があります。
例えば、間違ってプローブを電流端子に接続したまま電圧測定すると、短絡事故を起こします。電流端子の内部回路は低インピーダンスだからです。それを防止するのが端子シャッター機能です。
- 短絡防止対策をしたプローブ

ブスバーの電圧を測定するときなど、金属部が飛び出たプローブを使うと、短絡しないか心配になります。
この新設計のプローブは、樹脂(絶縁)のカバーをスライドすることにより、金属部を覆うことができます。コンセントのように細長い形状が必要なときは樹脂カバーを外して使用し、それ以外は安全のためカバーをします。
お得なセットも用意しました
DT4261をGENNECT Crossに接続したり、Excelに直接測定値を書き込むには、ワイヤレスアダプタZ3210が別途必要です。
最新の測定方法を楽しむためには、DT4261とZ3210をセットにしたDT4261-90をご用意しました。価格メリットもあるお得なセットです。
ワイヤレスアダプタZ3210は、DT4261以外の対応測定器にも使用できます。
>>デジタルマルチメータDT4261についてさらに詳しく
公開日 :
2021年5月20日
本日紹介する機能は、「Excel直接入力機能(HID)」です。
今まで現場測定器のBluetooth®通信は、GENNECT Crossのみに接続可能でした。このExcel直接入力機能を使えば、GENNECT Cross以外にも測定値を入力できるようになります。
現場測定の効率アップにつながる新しい機能です。
Bluetooth®通信機能を持つ計測器には、2種類あります。この内、Z3210を使用して接続する計測器が、Excel直接入力機能を持っています。
- Bluetooth®通信機能内蔵の計測器 → GENNECT Crossのみ
- ワイヤレスアダプタZ3210に対応した計測器 → GENNECT CrossとExcel直接入力機能
>>ワイヤレスアダプタZ3210についてさらに詳しく
Excelに直接入力できる

Excelで報告書を作成するとき、現場でメモした手書きの測定値をExcelに入力するという作業があります。この機能を使用すると、計測器からExcelのセルに直接書き込むことができるので、現場で報告書を作成できます。
Excel直接入力機能の設定方法
次の取扱説明書を参考にして、設定してください。
- ご使用のZ3210のファームウェアバージョンを確認します。Excel直接入力機能を使用するには、V2.10以降が必要となります。
- Excel直接入力機能(HID)をONにします
- スマートフォンやPCと計測器をペアリングして接続します
>>Z3210の取扱説明書はこちら
Z3210の無償バージョンアップ方法
Z3210のバージョンが2.10未満の場合、無償バージョンアップが必要です。バージョンアップには次の2通りの方法があります。
- GENNECT Crossを使用して、バージョンアップする。
- 購入店もしくはお近くの日置電機の営業支店に問い合わせる。
工場に戻す必要があるため、2~3週間かかることをご了承ください。
>>ファームウェアバージョンアップについてさらに詳しく
>>ワイヤレスアダプタZ3210についてさらに詳しく
公開日 :
2021年4月12日
検相器PD3259-50(ワイヤレスアダプタZ3210を使用。従来のPD3259は接続不可)の専用機能「ベクトル機能」をGENNECT Crossに追加しました。
検相結果をベクトル図で表示できます。
ベクトル機能
PD3259-50では、線間電圧と検相の結果のみが表示されていました。GENNECT Crossのベクトル機能を使用すると、検相結果をベクトル図で表示できます。
もっと詳細に確認し、もっと説得力がある報告書を作成できます。

>>ベクトル機能についてさらに詳しく
電圧不平衡率、位相差
PD3259-50本体のみでは、表示されない電圧不平衡率と位相差も表示できます。これらの値はロギング機能を使って、変動グラフを作成できます。

公開日 :
2021年3月17日
GENNECT Oneに各計測器が測定したデータをグラフ化する機能、時系列ビューワ機能を追加しました。
工場やオフィスのエネルギー消費を見える化したいとき、電力消費量、温度、湿度の測定データを1枚のグラフにまとめて、考察します。
従来なら各測定ファイルをPCに取り込んで、Excelでまとめていました。各計測器のファイル形式が異なるので、データを加工したり、時間軸を合わせたりして、時間がかかる作業でした。
GENNECT Oneを使えば、GENNECT Oneに取り込んだ測定ファイルを選択するだけで、グラフを作成できます。GENNECT Oneへの測定ファイルの取り込み方法は、計測器とPCがLAN接続されていたら、遠隔操作で取得できます。接続されていなくても、従来通りに、SDカードやUSBケーブル経由で取り込むことも可能です。

波形検索機能、分析機能が充実していることも特長です。
エネルギー消費量のグラフを使って、ある消費量を超えた時刻や、急激に電力消費が増加した時刻を知り、負荷の平準化を図ります。Excelを使用して、その時刻を探すには、関数の使用など高度な操作が必要でした。
GENNECT Oneなら、波形のレベルや変化量などで、時刻を検索できます。検索結果は、その時刻にイベントマーク(しおり)が付きます。イベントマークのリストから、イベントマークを選択すると、その時刻の波形が表示されます。長時間にわたる測定データでも、注目すべき時刻の測定データをすぐに表示できます。

>>GENNECT Oneの時系列ビューワについてさらに詳しく
公開日 :
2021年3月11日
UPS、病院やデータセンターの非常用電源、携帯電話の基地局。
現在、様々な施設で、無停電電源システムとして蓄電池が使用されています。商用電源と同じ電圧まで上げるため、たくさんの蓄電池を直列に接続して使用しています。また、電源容量を確保することも、蓄電池の使用数量を増やす要因となります。
いざ停電があったときに、蓄電池が劣化して正しく動作しなければ意味がありません。そのため、蓄電池の劣化状態を一つずつ、定期的に測定する必要があります。そこで活躍している計測器が、バッテリテスタBT3554-50です。バッテリの内部抵抗と電圧を測定し、合否判定をする計測器です。
しかし、膨大な量のバッテリを間違わずに測定し、値を管理することは、骨が折れる仕事です。

この度、GENNECT Crossがバージョンアップして、バッテリのメンテナンスがさらに便利になりました。
GENNECT CrossとGENNECT Oneの機能により、測定現場にも、事務仕事にも、高効率かつ高品質な作業が実現できます。(2021年3月現在、Android版のみ。iOS版は2021年4月に対応予定)
- 確実な測定
電池番号と合否結果をスマートフォンが読み上げます。順序を間違って測定したり、測定をし忘れたりすることを軽減します。
- 測定値を手書きする必要がない
測定結果と合否判定は、Bluetooth®通信でスマートフォンに保存されます。保存した測定データはPCに転送できます。手書きでメモして、事務所でPCに打ち込む作業がなくなります。
- 測定場所と測定値を管理する
プロファイル情報 (現場名称、デバイス名称、バッテリ番号) と一緒に測定値を保存します。後日、測定データを見直したときに間違いがなくなります。
- 過去の測定データと比較して予兆を発見
PCに測定データを転送して、GENNECT Oneで各バッテリの測定値の推移グラフを作成できます。確実なバッテリの評価をサポートします。

>>GENNECT Crossのバッテリ機能についてさらに詳しく
公開日 :
2021年3月4日
また1つ現場測定器が未来に近づきます。
GENNECT Crossに、計測器のファームウェア(計測器を制御している内部ソフトウェア)をバージョンアップする機能が付きました。
以前は、バージョンアップといえば、パソコンが代表的な例でしたが、最近では、スマートフォンやアプリのバージョンアップが一般的になりました。また、テレビやカーナビなどにおいても、バージョンアップ機能がついている製品もあります。バージョンアップにより、新しい機能の追加や、さらに使いやすくなります。
計測器に目を移すと、記録計や電力計にような大型の計測器には、バージョンアップ機能がありました。しかし、手持ちの小型計測器については、そのような機能がありませんでした。
今回新しく追加した、ファームウェアをバージョンアップする機能は、GENNECT Cross経由で計測器をバージョンアップする機能です。
計測器に最新ファームウェアをインストールすることにより、機能アップや機能改善、使いやすさが向上します。

GENNECT Crossの対応バージョン
- Android版GENNECT Cross: Ver.1.8.0
- iOS版は、2021年4月末に対応予定です
バージョンアップ機能の対応機器
- ワイヤレスアダプタZ3210のファームウェアバージョンアップ
- Z3210をV2.10にバージョンアップすることでからExcel直接入力機能(HID機能)に対応します
- Z3210対応計測器のファームウェアバージョンアップ
- ACリーククランプメータ CM4002
- ACリーククランプメータ CM4003
- バッテリテスタ BT3554-50
今後、順次、対応計測器を追加していきます。
>>計測器のファームウェアバージョンアップ機能についてさらに詳しく