GENNECT Oneには、複数の測定器の能力を1つに集結させる力があります。
複数の測定器が測定しているデータを、リアルタイムに1枚のグラフ上で見ることができます。
個々の測定器が保存した測定ファイルを、自動的に転送し、1つのフォルダに集めることができます。
GENNECT One上に、測定器の画面を表示して、測定器を操作できます。
つまり、まるで1台の測定器を操作するように、複数の測定器を操作できるのです。
あなたの測定する能力が、ワンランクアップすることは間違いありません。
現場に強く。もっと強く。
※GENNECT(ジェネクト)は「現場(GENBA)をつなげる(CONNECT)」に由来した造語です。
リアルタイムに1枚のグラフにまとまる
「複数の測定器を使って監視や実験をしているときに、リアルタイムに測定データを見たい。」
でも、
- 測定データを回収するために、測定現場に行かなければならない
- 各測定データのフォーマットが違うので変換しなければならない
- 各測定データの時間軸が合っていない
など、リアルタイムに見ることができませんでした。
GENNECT Oneは、LAN内につながった測定器から定期的(ロギング間隔)に測定データを収集します。そして即座にグラフも更新されます。
これは、1台の測定器に限ったことではありません。複数の測定器から集めた測定データも1枚のグラフにまとまります。例えば、電力計からの電力測定とデータロガーからの温度や流量測定のように、全く違う種類の測定値でも1枚のグラフにリアルタイムにまとまります。
従来の測定方法と比べて、その効果は一目瞭然です。
測定ファイルを一元管理する
「たくさんの測定ファイルから、目的のファイルを探すことができない。」
各測定器は、ロギングデータや、トリガ条件に合ったときの詳細な波形データを、測定器内のメモリーに保存しています。たくさんの現場で測定したり、繰り返し測定したりすることにより、大量の測定ファイルが生成されます。
すると、
- 整理がつかなくなる
- どこに保存したかわからなくなる
- 過去の測定ファイルを探すことに時間がかかる
など、測定ファイルの管理に多くの時間が取られてしまいます。
各測定器が生成した測定ファイルは、自動的にGENNECT Oneに転送され保存されます。または、測定ファイルを選んでダウンロードできます。
GENNECT Oneが優れていることは、それらの測定ファイルが1つのデータリストにまとまり、管理できることです。
- グループ(フォルダ)に分けて保存できる
- 各測定ファイルに、タイトル、検索タグ、コメントを入力できる
- キーワードや検索タグで、絞り込み検索ができる
大切な測定ファイルをしっかりと管理できます。
測定現場に行く必要がない
「測定現場に行く時間がもったいない」
測定現場が少し離れていたり、実験棟が違う建物であったり、クリーンルームのように入室に時間がかかったりすることがあります。測定データを見て、「設定が間違っていた」ということになると、測定現場に度々往復しなければなりません。
これでは測定や実験が捗りません。
GENNECT Oneは測定データを見るだけのソフトではありません。離れた場所に設置している測定器(LAN内)の操作もできます。つまり、測定ファイルの内容を見て、測定器の設定を変更したいと考えたとき、わざわざ測定現場に行かなくても操作でき、次の測定をできるということです。
複雑な設定は必要ありません。GENNECT OneがインストールされたPCと測定器が同じLAN内にあれば可能です。
HIOKIの測定器がインテリジェントだからこそ。
GENNECT Oneにつながる測定器は、様々な測定現場で鍛え抜かれたHIOKIの測定器です。高精度に測定できるばかりではなく、安全性、堅牢性にも優れています。そして何よりも、接続するためにはLANポートが必要です。1台1台の測定器が、高精度なパソコン並みの能力を持っています。
HIOKIの測定器がインテリジェントだからこそ計測システムを構築できると言えます。
動作環境
対応OS
Windows 7(32bit / 64bit),
Windows 8.1(32bit / 64bit),
Windows 10(32bit / 64bit),
Windows 11
ソフトウェア環境
Microsoft .NET Framework 4.6.2以降
CPU
動作クロック2GHz以上
メモリ
4GB以上
ディスプレイ
解像度1366×768以上
ハードディスク
空き容量1GB以上
対応計測器
計測器 | 時系列ビューワ | ロギング | ダッシュボード | ファイル取得(手動) | ファイル転送(自動) | 遠隔操作 | 計測器の設定 | 自動時刻合わせ (※6) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LAN内 | |||||||||
電源品質アナライザ | |||||||||
– | ○ | ○ | ○ (※1) | ○ (※2) | ○ | △ (※7) | ○ | ||
系統用電力計 | |||||||||
○ | ○ | ○ | ○ (※1) | ○ | ○ | △ (※7) | ○ | ||
機器用電力計 | |||||||||
– | ○ | ○ | – | – | ○ | △ (※7) | – | ||
– | ○ | ○ | ○ | – | ○ | △ (※7) | ○ | ||
– | ○ | ○ | ○ (※1) | – | ○ | △ (※7) | ○ | ||
○ | ○ | ○ | ○ (※1) | ○ | ○ | △ (※7) | ○ | ||
データロガー | |||||||||
![]() |
○ | ○ | ○ | ○ (※1) | ○ | ○ (※3) | △ (※7) | ○ | |
○ | |||||||||
○ (※4) | – | – | – | – | – | – | – | ||
波形記録計 | |||||||||
– | ○ | ○ | ○ (※1) | ○ | ○ | △ (※7) | ○ | ||
バッテリテスター | |||||||||
![]() バッテリテスタ BT3554,-01 (廃止製品) ![]() バッテリテスタ 3554 (廃止製品) |
– | – | – | ○ (USB経由) | – | – | ○ (※5) | – |
※1 計測器により対応しているストレージが異なります。詳しくは、「ファイル取得(手動)」機能のページでご確認ください。
※2 PQ3198の当日中の測定ファイルを取得するには、一度測定停止をする必要があります
※3 動作可能ブラウザはJavaインストール済みのInternet Explorer 11のみ (Javaアプレットを使用するため)
※4 データミニLR5000シリーズ付属のPCアプリケーションLR5000 Utilityで取得した測定ファイルを取り込みます。
※5 旧製品の3554はWindows 7にのみ対応しています。
※6 時刻を合わせるときに測定や積算が一時停止する場合があります。
※7 遠隔操作機能により設定できます。