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PVストリング地絡点簡易探査


太陽光パネルの地絡位置を見つける
  • 絶縁不良が見つかったストリングの電圧測定で地絡点を探査できます
  • 複数の太陽光パネルを直列接続したストリングから地絡しているパネルを見つける機能です
  • 3点の電圧を測定するだけです
絶縁不良が見つかったストリングから地絡している太陽光パネルの位置を見つけることができます

特長

ストリングの電圧を測定するだけで地絡箇所がわかります


接続箱で、各ストリングの遮断器の絶縁抵抗を測定して、絶縁状態を確認します。 ストリングの絶縁不良が見つかったとき、そのストリングを構成するいずれかの太陽光パネルが地絡していることになります。 これを修繕するためには、どの太陽光パネルが地絡しているかを突き止める必要があります。

そこで、このPVストリング地絡点簡易探査機能が役に立ちます。

絶縁不良が見つかったストリングから地絡している太陽光パネルの位置を見つけることができます

まず、接続箱の主開閉器、ストリングの断路器の順に切ってください。

測定するのは次の電圧3点のみです。 絶縁不良が見つかったストリングの遮断器の電圧測定で地絡点を探査できることが特長です。

  1. ストリング開放電圧 VocV_{oc} (P-N間)
  2. 正極対地間電圧 VPEV_{PE} (P-E間)
  3. 負極対地間電圧 VNEV_{NE} (N-E間)

太陽光パネルの枚数を100%として、P極あるいはN極側から何%にある太陽光パネルが地絡しているかがわかります。

注意
  • ストリングが絶縁不良のときのみ利用できる機能です。ご利用前に、必ず絶縁抵抗を確認してください。
  • 接続箱の主開閉器とストリングの断路器を切って電圧測定してください。「入り」のままですと正しく判定できません。
  • 地絡している太陽光パネルが複数枚ある場合は、正しく判定できません。

地絡した太陽光パネルを突き止める

次のいずれかのパラメータを入力すれば、%表示ではなく、何枚目が地絡しているかがわかります。

  1. ストリングを構成する太陽光パネルの枚数
  2. 太陽光パネル1枚の開放電圧
電圧を測定するだけで、地絡した太陽光パネルの位置を推定します

PVストリング地絡点簡易探査の計算方法


n枚の太陽光パネルで構成されるストリングで、P極側からm枚目の太陽光パネルが地絡しているとします。 ここで、次の3点の電圧を測定します。

  1. ストリング開放電圧 VocV_{oc} (P-N間)
  2. 正極対地間電圧 VPEV_{PE} (P-E間)
  3. 負極対地間電圧 VNEV_{NE} (N-E間)
3点の電圧を測定すると、地絡点の位置を計算できます。

全ての太陽光パネルが同程度の電圧を出力しているとします。ストリング全体の電圧 VocVPE+VNE|V_{oc}| \simeq |V_{PE}|+|V_{NE}| と P側から地絡点までの電圧 VPE|V_{PE}| との比を計算することにより地絡している太陽光パネルの位置が推定できます。

直列枚数入力方式

P側から見て地絡している太陽光パネルがある位置の比率は次のようになります。

mn=VPEVPE+VNE\displaystyle{\frac{m}{n}=\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|}}

この比に、ストリングあたりの太陽光パネルの枚数 nn を掛けることにより、P側から数えて地絡している太陽光パネルの位置がわかります。

m=VPEVPE+VNE×n\displaystyle{m=\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|}\times n}

Voc (1枚)入力方式

太陽光パネル1枚の開放電圧 VoceachV_{oc-each} から計算する場合、まず次式よりストリングに含まれる太陽光パネル枚数 nnを計算します。

n=VocVoceach\displaystyle{n = \frac{V_{oc}}{V_{oc-each}}}

すると、P側から数えて地絡している太陽光パネルの位置がわかります。

m=VPEVPE+VNE×n\displaystyle{m=\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|}\times n}

仕様

計測器の同時接続数 1台
地絡点の表示

  1. %表示
  2. ストリング全体の枚数を100%として、地絡した位置を%表示

    • P側からの%表示の計算式: VPEVPE+VNE×100[%]\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times 100 [\%]
    • N側からの%表示の計算式: VNEVPE+VNE×100[%]\frac{|V_{NE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times 100 [\%]
    • 一の位を四捨五入して%表示
    • P側からの%表示とN側からの%表示に切り替え可能

  3. 直列枚数入力方式
  4. ストリングの太陽光パネルの枚数を入力して、地絡したパネルの場所を計算

    • ストリングの太陽光パネルの枚数 nn を入力
    • P側から数える場合の計算式: VPEVPE+VNE×n\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times n
    • N側から数える場合の計算式: VNEVPE+VNE×n\frac{|V_{NE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times n
    • 小数第1位を四捨五入
    • P側からの枚数表示とN側からの枚数表示に切り替え可能

  5. Voc (1枚)入力方式
  6. 太陽光パネル1枚の開放電圧 VoceachV_{oc-each} を入力して、地絡したパネルの場所を計算

    • 太陽光パネル1枚の開放電圧 VoceachV_{oc-each} を入力
    • ストリングの太陽光パネルの枚数を計算: n=VocVoceachn = \frac{V_{oc}}{V_{oc-each}}
    • P側から数える場合の計算式: VPEVPE+VNE×n\frac{|V_{PE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times n
    • N側から数える場合の計算式: VNEVPE+VNE×n\frac{|V_{NE}|}{|V_{PE}|+|V_{NE}|} \times n
    • 小数第1位を四捨五入
    • P側からの枚数表示とN側からの枚数表示に切り替え可能
測定値
  • 表示更新間隔: 約1秒
  • 最大表示数: 1チャネル
測定値マニュアル入力 計測器を用いず、測定値をテンキーで入力

対応計測器

ワイヤレスアダプタ Z3210 (オプション) 対応機種


ワイヤレスアダプタ Z3210
※ 計測器にワイヤレスアダプタ Z3210(オプション)を接続してBluetooth® 通信をします。
ワイヤレスアダプタZ3210についてさらに詳しく
デジタルマルチメータ DT4261

Bluetooth®通信機能内蔵機種


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