薬品冷凍庫・冷蔵庫の温度管理
薬品には保管期間や保管温度、湿度が定められています。もしその範囲外で保管しますと、貴重な薬品が使用できなくなります。
温度管理が必要な薬品を保存するには、冷凍庫や冷蔵庫のような設備が必要になります。
冷凍庫や冷蔵庫は、常時正しく動作していればよいですが、時には故障や電源トラブルなどの要因により、設定した温度を保つことができないことがあります。
トラブルが発生したとき、すぐに適切な対処ができるような監視/警報システムがあれば、堅牢な薬品管理ができます。
遠隔計測システム GENNECT(ジェネクト) Remoteを使った、システム構築例を紹介します。GENNECT Remoteを使えば、ネットワークの知識がなくても、簡単にセキュアな遠隔監視システムを構築できます。
GENNECT Remoteの特長
温度だけではなく電源の監視もできる
冷凍庫・冷蔵庫の電源も監視して、さらに堅牢に管理します。リアルタイムに警報メール
もし異常が発生すると、すぐに警報メールが送信されます。トラブル対処の初動が早くなります。いつでもどこでも温度・電源履歴が見える
全ての測定データはクラウドサーバーに保存されます。PCやスマートフォンを使って、いつでもどこでも履歴を知ることができます。設置工事不要。簡単にシステムを構築
ネットワークの知識がなくても、遠隔監視システムを構築できます。通信は全て無線通信ですので、配線の必要がありません。
使用前に冷凍庫の温度を確認しているから大丈夫?
冷凍庫や冷蔵庫には、庫内の温度を示す表示器がついています。設定した温度に対して、現在の庫内の温度が表示されます。
薬品を取り出すときに、この温度を確認するだけで薬品の温度管理として十分な機能を果たすでしょうか?
この表示温度は、現在の温度しかわかりません。現在の温度は、保管温度の範囲内かもしれませんが、1時間前も、2時間前も適した温度である保証はありません。あくまで現在の温度です。
もしかしたら、夜間に停電が発生して、温度上昇していたかもしれません。
温度と電源を記録する。異常があればすぐ知らせる
保管期間中、いつでも保管温度の範囲内であることを保証するには、定期的に温度測定値を記録していくしかありません。
また、もし範囲外の温度を検知すれば、すぐに担当者に警報を出して、トラブルに対処しなければなりません。
しかし、温度監視だけなら不十分です。
断熱されている庫内の温度変化は非常にゆっくりですので、警報を受けたときには、すでに手遅れになる可能性があります。異常な温度変化が起きる前に、別の要因が発生しています。その要因の一つが電源トラブルです。
電源が落ちてからも、庫内は保温できていますが、やがて時間をかけて上昇していきます。温度監視だけではなく、同時に電源を監視すれば、より早く対処できることがわかります。
温度と電源を計測することにより、トラブルの初動を早くして、影響を最小限にすることが肝要です。
次のようなトラブルを検知できることが、監視システムの要件となります。
トラブルの原因
- 冷凍庫・冷蔵庫の故障
- 間違った操作や設定
- 電源トラブル
- コンセントの抜け
- 電気設備のトラブル
- 停電
- 電気容量不足
- 他の電気機器の影響
GENNECT Remoteを使用した温度管理システム
解決できること
- 温度と電源を同時に監視し、冷凍庫・冷蔵庫の動作を見守ります
- 異常を検知すれば、警報メールが送信されます
- 全ての測定データはクラウドサーバーに保存されます。PCやスマートフォンでアクセスすれば、いつでもどこでも測定データを閲覧できます
- GENNECT Remoteは設置工事が必要なく、ネットワークの知識もなくても構築できる遠隔監視システムです
- 全ての機器が無線通信で測定データを送信しますので、配線の必要がありません
システム構成図
必要な機器
通信機器 |
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温度監視 |
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電源監視 |
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