負荷電流の測定方法
交流電流の測定方法
- クランプ電流計のロータリースイッチを回し、交流電流測定に設定する
- クランプ電流計を測定したい電線にはさむ
交流電流測定の場合、クランプセンサの向きは関係ありません。どちら向きにはさんでも、同じ測定値が表示されます。
配電盤や分電盤で測定する
測定カテゴリー
電気設備を測定するときに重要なことは、クランプ電流計が安全性能を満たしているかどうか確認することです。 計測器には、仕様書で測定できる箇所を測定カテゴリーという項目で定めています。また、計測器本体にも表記されています。 例:
- 配電盤を測定 → CAT IV 300V以上
- 分電盤を測定 → CAT III 300V以上
実効値表示
また、電流波形は歪んでいますので、実効値 (True RMS)演算方式のクランプ電流計で測定する必要があります。平均値演算方式のクランプ電流計では正しく測定できませんので、ご注意ください。
クランプセンサの形状
最近の配電盤では、省エネルギーの観点から、ダブル配線や、ECSO(環境配慮導体サイズ設計)に基づいた設計をしています。また変電所が省スペースに作られるため、測定箇所が狭くなります。よって、電線は太く、測定する箇所は狭くなる傾向にあります。
クランプセンサの口径が電線より小さくてはさめないとき、センサが開いたままですと正しく測定できません。クランプセンサが電線の隙間に入らなければ、はさむことすらできません。クランプセンサの形状にもよく気を配りましょう。
クランプセンサの大きさについてさらに詳しく
ダブル配線の電流を測定する場合、2本(一相分)ともはさんでください。もともと1本であった電線を2本に分けているので、その2本に流れる電流を測定する必要があるからです。
電気機器が消費する電流を測定する
電気機器が消費する電流を測定するときに、その電源コードにクランプ電流計をはさむのは間違いで、0Aを示します。単相の場合、電源コードには2本の電線が入っていて、1線はコンセントから機器へ、もう一方の1線は機器からコンセントへ電流が流れます。
クランプ電流計で2線を共にはさんだ場合、方向は違いますが、同じ大きさの電流を測定することになります。よって、電流は相殺されて、0Aを表示します。
電気機器の漏れ電流を測定するなら、このはさみ方は正しい測定方法です。
電気機器が消費する電流を測定するには、2線あるうちのどちらか1線をはさまなければならない、とわかります。
そこで次のような治具があると便利に測定できます。市販の電気部材を使って作ることができます。
この治具を使えば、1線の電流を測定できるので、電気機器の消費電流がわかります。
この治具を製作するときに、片方、あるいは両方の電線を10回束ねておくと、さらに便利になります。この10ターン束ねたところにクランプ電流計をはさむとその電線に流れる電流の10倍の値が表示されます。
クランプセンサには、同じ方向で同じ大きさの電流が10回流れるので、表示値が10倍になるという原理です。表示値を1/10倍すれば、本当の電流に換算できます。
この治具を使用すると、小さな電流も測定することができます。例えば、1.00Aまでしか測定できないクランプ電流計なら、0.10Aまで測定できることになります。
直流電流の測定方法
- クランプ電流計のロータリースイッチを回し、直流電流測定に設定する
- クランプ電流計を測定したい電線にはさむ。クランプセンサに書かれている矢印と電流が流れる向きを合わせてはさんでください。
交流電流を測定する場合、クランプセンサの向きは関係なく同じ値を表示しますが、直流電流を測定するときは、向きに気をつけなければなりません。
直流電流を測ることができるクランプ電流計には、センサ部に矢印があります。直流電流が流れる向きとこのセンサの矢印を合っていると正の値、逆向きなら負の値が表示されます。
クランプ電流計で波形を測定する
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